2010年10月19日火曜日

検察庁と学閥体質

検察庁は学閥が幅を利かせている役所らしい。そのため東大法学部(トウダイホウガクブ)卒業でない者は出世が十全ではないそうだ。

最近前田検事とその上司である大坪元大阪地検特捜部長等が、村木という厚生労働省の幹部への起訴を巡り、証拠を改ざんしたとして、逮捕されたり或いは懲戒解雇の通知を受けたりした。雑誌によると、そのうち前田検事は広島大学法学部卒業で、東京大学の出身ではないそうだ。
そういう学閥省庁である点と前田検事の出身大学とを付き合わせると、”やはり非東大卒がいじめられたか”と勘ぐることもできる。つまり検事総長などの主要ポストは東大法学部卒業生の指定席でなければならないとの焦りが、検察幹部にあると推察することができる。東京地検などにある特捜部は捜査現場に近く、いわゆるたたき上げ職員にとっての数少ない出世コースだったようだ。それで特捜上がりで少しでも優れた検事がいると、”出る杭は打たれる”の言葉どおり逮捕されたり、懲戒されたりする。

もちろん証拠の改ざんは決して赦される事ではないから、前田検事などを槍玉に上げることは必ずしも間違ってはいない。問題は、他の、特に東大法学部出身者が同じように事件のでっち上げを行っていないのかにある。もし仮に同じような検事がいるとして、それらを不問に付しているとすれば、出身大学によって相手を差別していることになるからだ。

いずれにせよ、このような”学校ごっこ”を繰り返すような狭くて、貴族趣味的な職員が幹部を占めている省庁であるとするならば、民主主義下での検察庁の未来は高が知れていると言わなければならない。

 以上、まことに瑣末かつお粗末な話題でした。

【参考図書】
 田中森一、佐藤優共著「正義の正体」集英社インターナショナル刊